twitterにて既に公開しましたが、

タワーレコード一部店舗限定・両A面シングル「群青と走る/告白前夜」に収録された3曲の

作曲者・ヒラノシュンスケ(Gt/Key/Cho)によるセルフライナーノーツを公開します。

我々の楽曲の違った楽しみ方の一つとして、ぜひご覧ください。

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1.「群青と走る」

もういつだったかは忘れましたが多分kittoneとしては5曲目に取り掛かった曲。

それまでのkittoneの曲て、ウワモノの同期は80%くらいがピアノ、残りの18%がバイオリン、残りがそれ以外、てくらいに偏った音色選びをしてまして

なんでかって言うとやっぱり生楽器ぽいアプローチが好きだし自分達に合ってると思っていたので…

5曲目にもなると流石に飽きてきて、いわゆるシンセっぽい！と言われるサウンドをもうガッツリ入れてやろうかなと、メインテーマの16分音符のシンセフレーズから作りました。イントロからシロフォン&ソフトシンセ&エレピで鳴らしてる印象的なあれです。

それに呼応されるようにバンドサウンドも食われちゃならないな！と謎の反骨精神が働き、ドラムは過去最高に手数が多く、ベースは遂にルート音を無視して動き回り、ギターの音量もどんどん上がるという、年齢に反して足し算ばかりのアレンジとなりました。

そのぶんサビは一回休もう、ドラムもベースも抜いて、4分クラップと一緒に賛歌みたいなメロディを鳴らそうと思い、降りてきたのがサビのメロディです。

コーラスも何パターンか考えたのですが、最終的には「主旋律もコーラスもそれぞれがメロディアスに聴こえる」ラインを選びました。男女混成の良いところも、アクも含めてkittoneのアンセムになったと思います。

歌詞に関しては、ほっとけば僕は100曲中100曲色恋沙汰に関して書いてしまうので、

そろそろ違う視点から書きたいな…と

実は僕がもう一つやってるバンドに「DEEP BLUE」という曲がありまして、その曲は、「過去から決別するために目の前の荒波を泳ぎ切ろうとする」自分を歌詞にした曲で、まあある意味失恋ソングなのですが、

そうやって自分に、過去に抗って前に進もうとする姿を見た誰かが力をもらう事もあるんじゃないか

その姿に胸を打たれ、救われる事もあるんじゃないか

ならそちら側からの視点を歌詞にしよう！と

書いた歌詞です。

そんな姿に心を動かされた自分が、笑顔を一つこぼすだけでも、それもまた誰かを救えるきっかけになるんじゃないのかな…と

信じたい気持ちも含めで書きました。

是非！

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2.「告白前夜」

いつもコーラスを誰が取るかはレコーディングのタイミングで試しながら決める事が多いのです。はなちゃんが自分の声に自分でハモる（女声×女声）のか、俺がハモる（女声×男声）なのか、

この曲は珍しく作った段階から「これは男女混成だな」と決めて作った気がします。デュエット感というか、3年目の浮気感というか。

アコギを指で爪弾いて、そこにしっとりとボーカルが絡んでくる冒頭のイメージだけはあったのですが、そもそもギターを指で弾いた事がない！でもやればできるっしょ！と挑み、最初のうちはスタジオでヤマザキ君に「そのフレーズ…リズムどうなってるんですか…？」とダメだしされつつ練習した記憶があります。

「群青と走る」が足し算のアレンジだとしたらこちらは割と引き算のアレンジが多く外しが少ないというか、ギターのメインフレーズにベースもドラムも寄り添うようにアンサンブルしており、その中でウワモノのギターだったりピアノが上空を飛び回るというか…音数なシンプルなぶんミックスもすごく聴きやすくなってると思います。

サビでギターのアルペジオとピアノのアルペジオが実はハーモニーになっていて、途中からピアノだけが逸脱して行くところとかすごく気に入ってます。

歌詞に関しては僕は一番好きです！

誰かを想うけれども何も進展しないまま

季節が過ぎていくそのもどかしさを、韻を踏みながらも表現できたんじゃないかなあと…

このままがいいのかな？なんて思いつつそんな日々を終わりにしたいと思っている矛盾、歌詞のそんなメインテーマをキャッチしたヤマザキくん（a.k.a.曲名ソムリエ）が

「告白前夜」というタイトルをつけました。

ええ！決戦は明日かよ！なんて思いつつも！

そのタイトルから歌詞のラストフレーズが産まれたのも事実です。

隅々まで！ぜひ！

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3.「スロウダンス(Chill mix)」

kittoneで2曲目に作ったスロウダンスという曲を、真夜中っぽくリミックスした曲です。

それ以上でも以下でもないです　笑

このタイミングで僕がDAWを一新した事もあり、夜な夜な原曲のドラムを差し替え、エフェクトをかけ、波形を切り…貼り…

何千通りもあるアンビエントの音色を一つ一つ試し…慣れない作業との闘いだった記憶ばかりです！

でもすっごい楽しかった記憶もあります。

この音色足すとこんな雰囲気になるんだ！？

この感じの音色、あのサントラにも入ってたなあ！とか、

そんな一期一会の音色との出会いの喜びが詰まってるアレンジだなあと思います。

スロウダンスという曲に関してはまた改めて語ると思うので、その時に。

こちらもぜひ！

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【DISCOGRAPHY】

タワーレコード一部店舗限定 両A面シングル

『群青と走る/告白前夜』

2021年1月18日（月）リリース

1.群青と走る

2.告白前夜

3.スロウダンス(Chill mix)

価格　¥500（税抜）

【販売店舗】

タワーレコード渋谷店、新宿店、浦和店、

イオンレイクタウン店、名古屋パルコ店、大高店

NU茶屋町店、梅田大阪マルビル店、タワーレコードオンライン

※数量限定販売

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